心得その四〜時は金なりじゃ。迷うより買う準備じゃ〜
この心得で強調したいことはひとつじゃ。
皆の者が音楽制作を始めるにあたって何が必要か。
それは金じゃ。10万円を用意するのじゃ。
モチベーションもやる気もセンスも必要じゃな。
世に出た後は容姿も世渡りも必要じゃ。
ただ何よりも必要なものは時間じゃ。
人生は、皆の者、有限なのじゃ。
時間を切り分けて、命を削ってわれわれは生きとる。
この機材が良さそう、新製品がでた、無料サンプル集をダウンロードするのにあと4時間かかる、パソコンを立ち上げたらyoutubeが開いていた。。
師範も若い頃は身に覚えがある。
だからこそ言える。こんなことは無意味じゃ。
必要なものを迅速に揃える。
それが何よりも時間短縮じゃ。
さあ、10万も無い。無料ソフトで始めてみたい。金をかけたく無い。
皆の者の中からこんな言葉が聞こえてきたのは分かっとった。
じゃがまず皆の者に分かって欲しい。
拙い道具で作られた物は拙い。
いっさい金をかけずに作った物は聞くに堪えない。
ちょっと待て。
なにも金持ち連中に指南をしておるつもりになった訳ではないぞ。
10万円じゃ。
100万円の機材を買えというとるのではない。
10万円で揃うのじゃ。
10万円で仕事道具が、趣味のツールが、全て揃うのじゃ。
10万円は入門用の楽器の相場じゃ。
時計や鞄が、やっと艶やかになってくる第一歩の価格帯じゃ。
趣味としては、入門としては悪くは無いぞ。
それよりも何を買えばいいか分からず安い物に手を出し、
調べる時間を浪費し、足りぬからとまた新製品に手を伸ばす。
これこそが金の、時間の無駄遣いじゃ。
念のため申しておくが、もし本当に手持ちが足りずそれでも音楽制作の志があるならやることはひとつじゃ。
働くのじゃ。冗談ではないぞ。
時給仮に800円だとしても、8時間働けば二週間ちょっとじゃ。
迷いつつ何も成さぬなら、短期で準備し迅速に事を始めよ。
始めるまで皆の者は何者でもないのじゃ。
進んでこそ、真価を発揮できるのじゃ。
師範による心得はまず皆の者をスタートに立たせる為の物じゃ。
まずは乗ってみよ。
その上で使いこなせるようになってからもし不足があれば買い足すのじゃ。
そのころには新たに導入する機材やソフトウェアは、皆の者の個性となり、手足となり、武器となるじゃろう。
重要なことははじめの道具を使いこなしてから、ということじゃ。これだけは強調しておく。
次回はついに具体的な機材名を出していく。
皆の者、心得もようよう佳境じゃ。
刮目せよ!!