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心得その七〜楽曲製作ワークフロー!各論7.必要最低限のマスタリング

久しぶりじゃ、皆の者。

お恥ずかしい限りで何ヶ月も間が空いてしまった。

本業が落ち着き始めてきたので、今後は少しずつ更新をしていく。

また刮目せよ、皆の者!

 

皆の者は既に100曲くらいは仕上げておる事であろう。

もしまだの者はクオリティやオリジナリティは置いておき、まずは

習作と思って100曲形にする事じゃ。

 

ループや断片を100個保存するのとは訳が違うぞ。

少なくとも曲らしい展開や構成で100曲仕上げる事じゃ!

 

 

さて本題じゃ。

それらしく仕上がった楽曲を、アップロードしたりシェアしたり、

今は少数派かもしれんがCDに焼いたりする前に

やるべきことは、そう。マスタリングじゃ。

 

ミキシングとマスタリングの違いは?

そうじゃ、

何となく気合いを入れてミキシングをし、

音圧を稼ぐ、聞きやすくするのがマスタリングじゃ。

 

DAWが一般的になってからはそこまで聞かんが、

一昔前の皆の者の悩みは、MTRなどで仕上げた曲と

CD音源の音量と音圧の差じゃった。非常に歴然の差があるものじゃった。

 

しかしここまで師範の教えを受けた者なら予想は付くじゃろう。

だからといってマスタリングの深く険しい道のりを

皆の者に指南する気は毛頭ない。

 

やるべきことは満点ではない。合格点を一瞬で超える技を使う。

チート全開じゃ。皆の者。

 

 

具体的な手法の前に、ひとつだけ聞いてもらう事がある。

イコライザーやコンプレッサーなど、定番エフェクターを刺す前に

まずやるべき事は各パラトラックの音量の再確認と調整じゃ。

 

全トラックのバランスをみる技術など皆の者には求めておらん。

キックと、ベースあとはその他のトラックで考えるのじゃ。

 

再生される楽曲の音圧とは、蛇口をひねった水のようなものじゃ。

総量は<再生音量>で決まっておる

そしてその中で大きな比重をとってしまうのが低音、ベースとキックじゃ。

 

低音はエネルギーが大きく、目立たせようとボリュームを上げてみると

すぐに全体のバランスが崩れてしまう。

すでに皆の者はMDR-CD900STで正確なモニターをしておるであろう。

モニターしつつ、低音を目立たせたい自己顕示欲と戦いつつ、

まずやるべきは低音をやや抑える事じゃ。

 

これにより蛇口を通れる水に余裕ができ、

他のメロディやウワモノを目立たせる事も、

あとあと低音を再度強調する事もできるようになる。

まずは腹八分目に留めてから始める。

これがマスタリングの極意のひとつじゃ!

 

 

さあ準備は整った。

チートの時間じゃ。

手元にKORGMIDIコンがあれば、

iZOTOPEOZONEプラグインがあるじゃろう。

 

OZONEは有名なマスタリングプラグインで、

とりあえずプリセットを選ぶとそれっぽくしてくれるものなのじゃ。

皆の者の手元にあるのは機能限定版elementsじゃが、まずは十分じゃ。

 

ベースを抑え気味にした楽曲の最終段、マスタートラックの最後

OZONEを刺し、プリセットから気の効いた名前のものをさがし、

トラック全体を聞いてみる。

ちょっと違ったらOZONEの他のプリセットに切り替え、繰り返す。

これこそが現代のマスタリングの極意じゃ!

 

安心せい、セミプロあたりまで皆、こんなもんじゃ。

そしてさらに安心するのじゃ。

もし楽曲が良ければ、プロの皆さんがマスタリングは

結局の所、一からやり直してくれる

 

安心してチートするのじゃ!

 

・・・それだけでは満足いかんかもしれんから、

ついでにポイントを教えよう。

 

だいたい楽曲が良くなってきたが、ひとつふたつのトラックが

浮いて聞こえる、悪目立ちすることもあるじゃろう。

 

そこで使うのがnative instrumentsの接着剤じゃ!

Solid Bus Comp。有名じゃな。

これを悪目立ちトラックにかけ、丸くなるまで

コンプを深くしていく。これだけじゃ!

 

 

さらにポイント。

金が余裕のある皆の者なら

文明の利器に頼るのじゃ。

 

そう、Zynaptiq INTENSITYじゃ。

詳しくはググってくれ。

マスタリングエフェクトをかけたさらに最終段に刺して、

耳が喜ぶまで効果を上げていき、気に入った所で完成じゃ。

 

世界は便利になったものじゃのう。。

そうそう、Zynaptiqといえば、師範が大昔に慣れ親しんでいた

SONYのACIDソフトウェアの最新版に

Zynaptiqの、オーディオ2ミックスをステムトラックに分解する

という驚きの新機能アルゴリズムを提供したようじゃな。

師範がもう少し若ければ、あんな曲やこんな曲をリミックスするのに

使いたいのじゃがな。。。

 

思いのほか長文になってしまった。

皆の者にはこの心得から何かを学び取り、

師範の耳を喜ばせてくれる楽曲を発表してくれる事を

切に願っておる。。

ちなみに最後に師範の耳が喜んだのはoneohtrix point neverのR Plus Sevenが

最後じゃ。。。

 

皆の者、何かをつかみ取ったならDAWに向かうのじゃ!

まだ分からなければもう一度読み返すのじゃ!

皆の者、刮目せよ!