音楽機材道場〜初心者から玄人まで 皆の者、これを買え!〜

DTM系機材に特化した(それしか知らない)師範のオススメ機材!

師範の購入前検討〜”Maschine+”vs”AKAI Force”vs”AKAI MPC one”〜

おはよう、皆の者。師範じゃ。

昨日9/9に発表されたNative Instruments Maschine+の興奮さめやらぬ中、

まだ届いてもおらぬのに競合機材との比較をするとしよう。

師範が楽しみだからじゃ。

 

現在、スタンドアローンでビートメイクできる機材で有名所としては…

 

そう、AKAI ForceとAKAI MPCシリーズじゃな。

特に本当の意味での競合となるのはMPCじゃと思う。

 

1、Maschine+   vs  AKAI Force

Forceとの比較は簡単じゃ。

「MPC的なワークフローか、Ableton的に作りたいか」

初めてForceを見た時の、録音したループが全Abletonよろしくて別トラックで制御可能にあるのは感動したものじゃった。

Forceはどちらかというと、ビートメイクというよりはトラックメイクじゃな。

サンプリングも、リズムからトラックを組み立てる事ももちろん出来るが、演奏したループを組み立てて曲に仕上げる。

コレがForceの真骨頂じゃ。

 

Forceのメリット
  • AKAI Pushを超えるようなインターフェース
  • タッチパネルによる操作性
  • かなり細かいmidi編集も可能
  • パッドが多く、新たな楽器として演奏も可能
Forceのデメリット
  • デカい。コレに尽きる。
  • ボタンもたくさんありMPC Liveより操作感に優れるがタッチパネル中心になりがち
  • サンプリングが別モードにあり、各パッドに直接サンプリングしにくい
  • 画面が固定で起こせない(MPC2500、4000のようにチルトしたい…)

 

2、Maschine+   vs  AKAI MPC one

ここは好みと宗派の問題が大きく、難しい…

どちらもシンプルなインターフェースで、求めるものはオールドスクールなMPCの操作感、パソコンのようなデータの扱いと管理のしやすさじゃ。

そしてこのどちらも、それを満たしておる。

しかしそれぞれにメリット、デメリットがあるので師範の考えを述べさせて頂きたい。

 

MPC  oneのメリット
  • 小型でインターフェースが把握しやすい(Forceよりメリット)
  • ボタンとショートカットが増えて、タッチパネル操作が減った(MPC Liveより進化)
  • 慣れ親しんだMPCワークフローに沿った扱いやすさ
  • 細かい編集の段になるとタッチパネルで行える。
MPC  oneのデメリット
  • パッドが小さい!MPC1000より叩きにくい。
  • バッテリー駆動しそうでしない。(コンパクトさが活かせない。Maschine+もForceもバッテリー無い)
  • 使えば使うほどに、MPC1000の楽器感を感じにくいことがある(メニュー階層があったり、MPCソフトがJJOSほど洗練されていない)
  • トラック完成まではやりにくい、最後はDAWなど録音媒体が必要

 

3、Maschine+  vs  DAW

忘れてはならん、触れてはならん比較がここにある。

しかし書かないわけにはいかないのじゃ。

 

皆の者に問いたい。本当にハードウェアが必要か?じゃ。

元も子もないかもしれんが、新製品に飛びつく師範のようなことをしておると、肝心の曲作りが出来なくなる副作用もあるぞ。

 

DAWのメリット
  • プラグインも音ネタも追加し放題
  • コピペを駆使して効率的なトラックメイク
  • 全体像を把握しやすい
  • 高音質のままアップロードできる
DAWのデメリット
  • 気がつくとプリセットと定番プラグインで、オリジナリティを出しにくい
  • キーボードとマウスで何だかオフィスワーク
  • ループを大量生産し次々と仮保存状態のトラックができ、一曲が完成しない(本人の問題)
  • 実態のない、しかし魅力的なプラグインに次々と搾取される(本人の問題)

 

結局のところ、センスとやり抜く力があればDAWだけで曲作りが可能じゃ。

当たり前だが、きちんとトラックを完成させていくとどんどんレベルアップもするし、DAWの細かい機能やトリックを使いこなせればハードウェアに頼らずともインスピレーションを絶やさず曲作りは可能じゃ。

そもそもMaschine+にしろForceにしろ、最後は録音やアレンジでDAWを使う者が多いのではないか?

細かいアレンジになると、ハードウェア操作子だけでは全体像が掴みにくくて…

最後はパソコン画面で。

いや、それはもうMaschine mk3かMPC TOUCHとかを安く買えば十分じゃ。

パソコン触るのが苦にならん者は、もう一二ヶ月するとmaschine mk3が中古でたくさん出るだろうからもう少し待つように。

 

しかしの、音楽制作とは、パソコン作業ではなかったはず…

スタジオに入って閃くインスピレーション、ジャムの中から出来るトラック、楽器と向かい合った先にある新しい楽曲…

そういう気持ちを捨てきれん(DAWで曲作り出来ない言い訳をする)

師範のような者のために、ハードウェアのマシンはあるのじゃ。

 

さて、最後にMaschine+じゃ。

Maschine+のメリット
  • ついにあのワークフローがパソコンを見ずに出来る
  • ハードウェアでMassiveを使える日が来るなんて!
  • これがあれば停滞していた自分のトラックメイクがブレイクスルーする気がする
  • スマホ操作のようなタッチパネル操作がない。
  • タッチパネルならiPadのアプリで良いと、高いハードウェアを購入したあとに思うような危険性がない
  • 本体でインプットがあるのでサンプリングも楽々
  • パソコンを開くとyoutubeを見てしまうということを回避できる

 

Maschine+のデメリット
  • そもそも15万円あればパソコンとMaschine mk3が買える
  • ステイホームするならパソコンに繋がったMaschine mk3でも変わらない
  • プラグインが他社のものは入れられない
  • 楽しすぎてパッドを叩いて1日が過ぎる

 

つまり、師範は届くのが楽しみなのじゃ!

皆の者、刮目せよ!