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DTM系機材に特化した(それしか知らない)師範のオススメ機材!

師範の機材自慢〜Wavestate②〜Korg Wavestate最速レビュー!

皆の者、師範は新しいシンセ、Korg Wavestateを手に入れた!

 

しかし、使い方が良くわかっておらん。

いまシーケンスのステップごとにサンプルを切り替えられるようになって

何となく使いこなせ始めている気がしているが

現代のデジタルシンセはなかなか手強い。。

しかし手強いからこそ楽しいのだ!

 

出音の予想できるアナログシンセなど、

オシレーターの気に入った一台あれば十分だと思うのじゃ。

(そう言いながら師範はanalog keysevolverも愛用しておるが)

 

それにつけてこのwavestateは手強い。

師範らのようなマニュアル読みたくない連中に釘を刺すように

マニュアルの最初に、

「マニュアル読まない貴方も最低限これだけは読むように」

という要旨の記述があるのじゃ。

Korgよ、センスが良いぞ!

 

 

さて、師範の独断と偏見による

日本最速レビュー(たぶん)をさせて頂こう!

 

 

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其の壱
Wavestate
こんな機材

 

とにかくまともでない音が出る。

この業界で、まともでない、と言うのは

非常に良い褒め言葉じゃ!

 

始めてAtomosphere Omnisphereに触った時の

なんじゃ、良くわからんが面白い!

という気にさせてくれる。

 

今現在、多くの者がプリセットを一捻りしただけで曲作りに使っておるが

Wavestateはプリセットの個性が強く、触るのが楽しい。。。

しかしこのまま曲に使うと出どころがバレそうじゃ!!

 

 

其の弐

Wavestate ここが良いとこ

 

先に述べたように出音が面白い。

抜群に良い音、という訳ではなさそうじゃ。

この辺は値段なりのところもあるかもしれん。

 

しかし、これにしか出せない音、と言うのを作り出せる機材じゃ。

 

また、ディスプレイが小さく感じたが、思いの外、視認性も良く

ツマミやボタン操作も非常に直感的じゃ。

ここがソフトシンセなどとの違いじゃろうな。

マウスで音作りは最早作業じゃ。確定申告書作りと同等レベルじゃ。

 

師範はKORG kronosを愛用しておるが、

バーブのオーバーブというものを非常に愛用しておる。

Wavestate にはこのオーバーブが搭載されており、さらにエフェクト専用ツマミもある。

インサートエフェクトのwaveshaperとともに、愛用させて頂くことになりそうじゃ。

 

あとは価格じゃ。

発表当時、8万ちょっとでネットに出たが、それでも安いと感じた。

しかし7万でネットショップのポイントがつくことを考えると

6万ちょっとでこのディープなシンセサイズを入手できると思うと

どう考えても買いじゃろう。

 

 

其の参

Wavestate ここがいまいち

 

これは一長一短かもしれんが。。

購入した箱を受けとった瞬間に事件は起こったのじゃ。

 

軽い。。。

間違えてケースだけ購入したのではと思うレベルじゃ。

軽いことはメリットじゃが、予想通り、

つくりがややチャチい。という点があるのじゃ。

 

機材裏面や側面、鍵盤に関しての第一印象は

YAMAHA MM6あたりを持ち上げた時と

同等レベルのガッカリ感があるかもしれん。

 

特に鍵盤は、世に蔓延るFS鍵盤信者などが触ったならば

ショックで倒れかもしれん。もちろんアフタータッチは無い。

鍵盤裏面の処理もガサガサしており、恐らくKorg m50あたりと

同じようなものかと思われる。

 

しかし鍵盤以外の側面や裏面は、正直言って設置したら関係ない

しかもライブやリハに持ち運ぶにはかなりメリットじゃろう。

 

また、ツマミやボタンなど、音作りで触る所は非常に感触がいい

ツマミはkronosのそれより好感触じゃ。

トップパネルの質感も良く、ブラックパネルは非常にカッコいい。

ただ鍵盤がな。。。じゃが、出音の特殊性ゆえ、

弾き倒すというより、鍵盤も操作子に一つと考えるのが良いじゃろう。

 

これならミニ鍵盤の方がコンパクトになりいいと思ったが

KORGの気合いの入ったシンセじゃ、

ミニ鍵盤にすることを許さぬプライドがあったのじゃろう。

 

 

また、ディスプレイ横のツマミはデータを呼び出してコントロールするため頻用するが

可能ならばプッシュエンコーダーにして頂きたかった。

素早く動かせば追従するが、パフォーマンス時にややコントロールしづらい感がある。

ここはelektronなど高級機材との差かもしれん。

 

呼び出すパラメータは上下に移動するのに対して

カーソルキーは左右ボタンとなっておる点も、

やや、ややこしい。やや、ややこしいという言葉と同じくらいややこしい。

 

あとは多機能デジタルシンセの宿命かもしれんが、

今どこにいるのかが分かりづらい感が否めない。

ファーストシンセでコレを選んでしまったら、

ドラムマシンを買おうとしてoctatrackを買いました、というのと同等に

使いこなせないこと請け負いじゃ。

 

ややマゾ気質を持って、機材のフィロソフィーに従い、

細かいパラメータをポチポチやる際に思わずニヤけてしまう

そう言った師範のような変態気質のあるシンセ好きにこそ

この機材は適合するのじゃと思う。

 

思えば昔の出始めのデジタルシンセはあの操作子の少なさで、ひどい時はスライダー一本などで

良くエディットしていたものじゃな。。。

 

 

其の四

Wavestate レビューまとめ

 

愛を持ってレビューし始めたからこそ

デメリットにばかり目が付いてしまったかもしれん。

 

しかしこれはさわれば触るほど美味しい機材じゃ。

出音や反応の予想が付く、予定調和の機材とは違う。

 

その割に豊富なプリセットでoctatrackのような

人を寄せ付けない雰囲気もない。

一台手元に置いておけば、音ネタには一生困らんかもしれん

 

そんな気にさせてくれる、

久しぶりに触り甲斐のある可愛い機材じゃ。

 

 

 

KORGさん!

良いものをありがとう。

もし良ければiPadエディタを作るのじゃ!w

 

 

今後は他の機材も自慢(レビュー)させて頂くことにする。

皆の者、刮目せよ!