師範の機材自慢〜Roland VERSELAB MV-1 最速レビュー! 思ったよりやるぜVERSELAB〜
こんばんは。
お待ちかねの新製品機材の発売日!
楽しく遊んでいたら気づけば発売日にアップできなんだ、音楽機材師範じゃ。
師範の元にも届いたぞ!
AIRAと同じような箱じゃな!
ダンボールと緩衝材で包まれて、通販といえどとっても安心じゃ。。。
中はめちゃくちゃ軽い。
スペックでも見ておったが、中身スカスカな子なのか、とっても軽い。
なんとなくzoom機材(←Web会議の方ではないぞよ)
のような軽さじゃ!
しかし思っておったより作りが良い!
分かるかの、裏面じゃ。
made in Malaysiaじゃ。
コロナによるサプライチェーンの毀損のためか、中国製ではなくなっておるな。
心なしかマレーシアの力により?パッド含めゴムの質感が良い気がするぞ!気のせいか!
さっそく動画を撮ってみた。
いつもと同じ、やっつけ仕事じゃ!
ボーカルは歌うのが恐ろしく、内蔵マイクのテストを兼ねて本体をこすってスクラッチごっこじゃ!これ楽しいぞ!
さて、レビューじゃ!
先にも言った通り、思ったより質感が良い。
まずはRolandのことじゃから期待せずにおったパッドじゃが、
sp404やmpc1000のような、中心とフチあたりの打感の違うペタペタパッドと違い、mpc liveなどのthick fat padとかMASCHINEのような、ゴムの塊!というようなギチッとした好感の持てるパッドじゃ。伝わるかなこの感じ。
これがsp404,FANTOMのようなパッドだったとしたら魅力半減じゃった。
ボタン類は全てクリック感のある、反応の良いものじゃ。
ツマミはやや間隔が狭い。しかし右上のプッシュエンコーダーは反応が良く、多用することが予想されるため持ちがよければ言うことなしじゃ!
ひとつ言うなれば、TRステップ入力がやらかいゴムボタンじゃ。クリック感はない、ふにゃふにゃじゃ。
これでは「ご破算」がやりにくい。同じゴムでもELEKTRONのmodel:シリーズのステップ入力と比較すると打ちにくい感じもある。ここはやや減点じゃ。
起動時間は体感で30秒ほど。
早くはないが、遅くはない。
昨今のタブレットやら一部のパソコンと比較すれば待たされるが、PCMシンセとしては立ち上がりも早い方じゃ。
出音は問題ない。
音源の差かもしれんが、TR-8の一発目の出音の印象と比べると、良くも悪くもPCMじゃが、
デモソングや、ドラム系の重低音を聞くに、必要十分の音の良さじゃろう。
たぶん実用でも問題ないレベルじゃ。
例の画面は。。。予想通りじゃ。
これだけで全部のエディットをするというのは、令和の時代にはなかなかのドMっぷりじゃ。
多機能なぶん、階層も深く、エディットしようと思うと直感的とは言い難い。
フィルターでウネウネ、も可能なのじゃが初心者にはしんどそうな上、ライブで即座にパラメータを呼び出すのは難しい。
同じように画面に頼らない機材としては、DSIのEVOLVERのようにツマミとマトリクスで直感的にエディットできる形がありがたかった。
ここは多機能な故にiPadエディターが待たれるところじゃ。
ワークフローはシンプル!楽しく使いやすい!
これは思ったよりもメリットじゃ。
画面にはあまり頼れんが、エディットを細かくしなくともプリセットで悪くない出音のため、
細かくチマチマよりも、ババっと選んでババっと作る!
そういう用途にはもってこいじゃ!
MASCHINEのパターンやシーンの組み立てと同様に、音を重ねてシーケンスから曲を組み立てる。。
まさしくVERSELABの目的のようなところは、非常に使いやすい!
惜しむべくはワークフロー切り替えの時に音がズレる(シーケンスが頭から再生されてしまう)ため、ここでもライブ中に機能切り替えが難しいところじゃ。
OSアップデートで改善求む!
プリセットブラウズは、何とかなる。
画面はエディットには向かぬ。ツマミもすぐエディットしにくい。
つまるところ、プリセットをくるくる切り替えて、耳で聞きながら正しい音を探していく!という使い方じゃ。
この感覚は暫く忘れてあったような体験で、大まかな音色ジャンルで絞り込んだ後は、パッドを叩きながらつまみを回して高速で音色を切り替えられる!
これがDAWやMASCHINEにはないところじゃ。
純然たるハードウェアのメリットじゃな。
音色読み込み待機時間ゼロ!
あ!この音はソフトシンセが立ち上がるから選んじゃったら10-20秒ロードに待たされる。。。
そんなDAWあるあるは、VERSELABにはないのじゃ。
たんまり入った音源と、昔から親しみのあるMFX(マルチエフェクター)
この古いような新しいような感じが、VERSELABの魅力じゃと思う。
たしかに何となくヒップホップっぽい曲作りがしたくなるような、大まかにザックリ、そして早くトラックメイクするには良い機材じゃ。
惜しい点は
やはりこのご時世、無線のMIDIやらオーディオは欲しかった。Bluetoothを乗っけただけでも楽しみ方の幅が広がったと思う。
MFX重ねがけや、ボーカルエフェクト直列繋ぎもしたかった。
細かいエディットは、出来るのじゃがなかなかしんどい。
触っておったら懐かしい感じがしての、何かと思い出せなんでおったが、
そうじゃ、Roland sk-88pro じゃ!ハチプロ系のポチポチボタンと、音源たくさん、小さい液晶、三つのツマミときたらレイハラカミじゃ!
現代に蘇ったハチプロビートマシンじゃったか。。
まとめ
いやはやホント、予約購入していたのじゃがあんまり話題になったらんかったし、昨今の新製品はみんなネット売り切れで入荷未定なのにこれは売り切れる様子もないし
師範すらホント地雷かとヒヤヒヤしておったのじゃ。
しかし!
- 質感がいい
- 音がいい
- シンプルで素早く曲作り
- エディットしない!割り切る!
これがこの機材を、新たな定番機材にしてくれるかもしれん!
皆の者!VERSELAB!コレを買え!
巷では画面の大きくなったMV-2を買うとかいう輩もおるが、
思いがけず良い機材じゃった。
皆の者、今後のレビューも、刮目せよ!