師範の購入前検討〜Roland SP-404 mk2〜
こんばんは、皆の者。
噂はまことであった。
師範は先日、興奮しつつあれこれ言っておったが
実際に今日正式発表され
冷静になってスペックを見てみると
これは古きと新しきを上手く取り入れた
名機となること請け負いじゃ。
早速じゃが、ポイントをまとめよう。
魅力的な新製品のスペックを見るのは、
説明書を読むのはウキウキするな。
しかしRoland、微妙に読みにくいWebマニュアルじゃな。。。
さて、ポイント1じゃ!
電池駆動は先代のSP-404も同様じゃな。
エ○ループなどで3.5時間駆動(マニュアルより)
これだけでもMPC liveのように持ち運んで
バシバシとパッドを叩けるが、
USB Cバスパワー対応ということは
世に溢れておるモバイルバッテリーで
恐らく長時間駆動させることが可能じゃ。
師範はステイホームで
自宅の中をうろつきまわるくらいじゃが
それでもこの機能はありがたい。
さて、ポイント2じゃ!
師範としては最高の買いポイントじゃ。
エフェクトのルーティング、バス機能じゃ。
これにより、このパッドのサンプルはドライで
このサンプル、トラックはエフェクトをかける
こう言ったことが可能になるのじゃ!
ここまで書いて、本当に21世紀なのか不安になるが
SP-404の世界では遂に搭載されることになった。
しかしdry/wetなどという女々しいパラメータは無い。
漢の楽器は、エフェクトをオンかオフの100か0かじゃ!(たぶんそうじゃ)
師範としてはウワモノのトラックに
ビートはドライかローファイで仕上げたい。
わざわざエフェクトごとにリサンプリングする
おおよそ300年前位の文明レベルと
おさらばできるのじゃ。
さて、ポイント3じゃ。
MIDIインアウト。
これは音楽機材数珠繋ぎ、小型機材の沼にハマった
そう、我々のような者にとって
SP-404mk2が機材の中心に据えられるということを意味しておる。
無論、何十年も前にMPCシリーズで可能じゃったが
MIDIさえあれば何でもできる、そんな皆の者の強い味方じゃ。
それ以外の16パッドレベル的な機能も含め
古き良きMPCに寄った感じもする。
また、USBクラスコンプライアントだそうじゃ。
直接サンプリング、またパフォーマンスを録音
USB Cケーブル一本で何でもできる。
師範は手元のMV-1とSP-404mk2をMIDI接続し
SP-404mk2にUSBでミニ鍵盤MIDIコンを繋ぎ
ちっちゃいワークステーションを作るつもりじゃ。出来るんじゃろうか。
さて、ポイント4じゃ。
パッドが。。。増えとる。
往年のSP404が12パッドでmpc1000が16パッドだから
それだけの理由でmpc1000を買った若かりし頃の師範のことを思い出す。
しかし今回のSP-404mk2は16パッドじゃ。
SPのパッドはどれもヘナヘナじゃったが、MV-1が思わず良いパッドであったので
ついRolandに期待をしてしまう所じゃ。
しかも、サブパッドだけベロシティ対応と思いきや
16全てのパッドがベロシティ対応とな!
何度も言うが、本当に21世紀なのか?という疑問が出るが
SP404sxはそんなことも出来ずとも皆に愛されたのじゃな。
ポイント5じゃ!
さてこれはMASCHINEや MPC liveやMPC oneなど
最近のパッド系機材を持っておる皆の者には
親しみがあるかもしれんが、
サンプルを再生しながらパッドを叩いて
リアルタイムにスライスすることが可能じゃ!
サンプルのスライスすら覚束なかったSP404が
ここまで来たのじゃな。。。
これは実戦で使いまくる有用な機能じゃ。
まとめ
さて、ここまで書いて分かったかもしれんが
先代から進歩した点も、非常にローファイな内容じゃ。
ちっこい画面が付き、パッドがベロシティが付き、
エフェクトもルーティングしてMIDIもついとる。
もしかするとMASCHINEや最近のMPCからビートメイクを始めたものにとっては
何を今更と言われるかもしれん機能ばかりじゃ。
しかし、そこにSP-404mk2の良さがあると思う。
ハード機材も大型タッチパネルを備え
ビートメイクしている最中に
あれ、機材買わなくてもスマホで良かったんでは?
そんな寂しい考えが頭をよぎる。
悲しい経験があるのは、師範だけではないはずじゃ。
しかし!今回のSP-404mk2は
非常にセンス良く、今と昔のいいとこ取りをしてくれておる。
これは、まごうことなき楽器じゃ。
師範は結局MPC oneも購入したのじゃが、
MPC liveより専用ボタンが増えたとしても
ふと気づくとタッチパネルばかり触っており
スマホのアプリのような気がしてしまうことも
多少なりともあった。
しかしSP-404mk2は一筋縄にはいかない。
波形こそ画面表示されるようになったが
プラグインが刺さるとか、タッチパネル操作とか、
スマホやパソコンの延長にある機材ではない。
単体機材として完成された
楽器としてのSP404の正当進化じゃ。
無論、師範はすでに予約購入した。
こうなると発売日までが長く感じる。
日々の忙しさに、時間が飛ぶように過ぎると感じておったが、
11/19の発売日を、じっくりゆっくり
首を長くして待つとしよう。
また触った感触をレビューしていくことにする。
皆の者、刮目せよ!
リーク情報!?国内最速レビュー!Roland SP-404 mk2!
こんばんは、皆の者。
師範は今、あるリーク情報を見て興奮しておる。
更新!リークはまことであった。
Rolandの名機、SP-404sxの後継機である
SP-404mk2が発表される!?ということじゃ!
何やら、基本スペックは維持したまま・・・
高速なプロジェクトの読み込み、
サンプルインポートせず16GBメモリから簡単にアクセス、
USB接続したデバイスからのストリーミングによるサンプリング、
おそらくはモバイルデバイスへのUSB経由でのレコーディング・・・
おおよそ既存ユーザーが、404sxで使いにくいと思っていたことが
全て改善されているような、正統進化版じゃ!
なお、ディスプレイも高精細化され
本体で波形を見ながらサンプル編集が行えるとか!
本当にこれは嬉しいニュースじゃ。
ローファイヒップホップやら粗くざらざらしたビートを作るには
もってこいのマシン。それがさらに使いやすくなるのじゃ!
ここまで興奮しつつ書いて、
冷静に考えるとスマートフォンが高精細化巨大ディスプレイを積むのに対し
ようやく波形を見える程度の古っぽいディスプレイ。
手元のiPhoneのアプリで何十トラックもDAWが扱えるのに
多分20−30同時発音しかないサンプラー。
恐るべきローテクのハードウェア機材よ。。。
しかし、そんなハードウェアサンプラーが
師範は大好きじゃ!!!
画面ともいえんようなMV-1を楽しく叩き、
ボタンの壊れたMPC1000を愛で、
生産終了したSP404をネットで探している・・・
そんなハードウェア大好きは師範だけではないはずじゃ。
499ドルとのリークもあるが。。。為替の関係で価格はわからん。
5万を切るなら、即予約じゃ!!!
メルカリで6、7万で転売されていたSP 404SX。
さて、いくらまで下げて売り急ぐことじゃろうか。
そんな転売ヤー真っ青な、
SP404mk2の今後の続報を、
皆の者、刮目せよ!
師範の機材自慢〜Roland VERSELAB MV-1 レビュー!プチ技紹介〜
こんばんは。師範じゃ。
皆の者も楽しくパッドを叩いておるかな。
師範はここ数日、深夜にVERSELABのパッドをバシバシ叩いておるぞ。
TR-8やsp404のように、パッドがパチパチ、パタパタ言わないので深夜に持ってこい?じゃ!
楽しいぞVERSELAB!
まずは動画の紹介じゃ。
https://youtu.be/22E3d6cxzYw
楽しく叩いておるのが皆の者にも伝わると思う。
初心者でもすぐ音が出せて、しかもシッカリ感のある出音で楽しいのじゃが、
Rolandのワークステーションシンセを何台か触ってきた身としては、
画面がなくてもエフェクトのパラメータは分かるぞ〜
とか、
この音色は名前を見たら、すぐあの音じゃな!
とか玄人な遊びもできる!
何やら硬派で漢の楽器の香りがするぞ。
ここでいくつか役に立つプチ技を紹介する。
なぁに、皆の者の中でもしっかりと教典(マニュアル)を読み込む類の者は問題ないのじゃが
スマホのようにとりあえず触れば使えるだろう
とか考える類の者には役立つかもしれん。
- トラックミュートが可能
これはパネルにミュートボタンがなかったので、グルーブ系機材のクセに、トラックミュートさせつつ演奏もできんのか!
と心配しておったのじゃが、ちゃんと出来るようじゃ。
MIXER+TRACK→track mute
じゃ。多用する上、右手片手で操作できるのでシッカリ覚えるように。
- 指一本アルペジエーターが可能
楽器の弾けぬ皆の者に朗報!
ワークステーションシンセのアルペジエーターが、だいたい同様に使えるぞ。
VERSELABではSTYLEとなっているため分かりにくいが、
EDIT+STYLE→STYLE設定画面の MOTIF→PHRASE
どうじゃ!皆の者が欲しかったのはコレじゃろう!
ただしこれはBASSかINSTトラックのみなので注意が必要じゃ!
- 選択した音色が切り替わってしまう
忘れずにプッシュenterしてから他の画面へ!
はじめ小さな画面が何を確認をしてくるのか理解できんかったのじゃが、
トーンを選んだ後に他のエディットをしようとすぐ切り替えると、discardするかい?と聞かれて
ハイ、というと選択した音色が戻ってしまう。
とにかくプッシュenterじゃ。
連打しても構わん。何回押しても同じじゃ。
- エフェクターはトラックごとに刺さる
これもパネルに出ておらずわかりにくいが、
SEQモードで、SECTIONを選んでからトラック単位の編集ができる。
カットオフやレゾナンス、エフェクターを入れ替え、編集もココじゃ。
パネルにMIXERの下(SHIFT+MIXER)のEFFECTとは、
トータルエフェクト、すなわち全トラックにかかるエフェクターということに注意してほしい。
これは少々分かりにくい。
ザックリとエフェクトをかけるには便利じゃがの。
ちなみにトータルエフェクトはMFX(マルチエフェクター)であり、そのほかにさらに
SHIFT+MIX DOWN→マスタリングエフェクト
をかけることができる。これはMFXでなく、リミッターなどを刺すことを想定しているものじゃ。
まだまだ使いこなせておらんので、毎日気づきがあるが、師範がはじめにつまずいたのは記載したつもりじゃ。
皆の者のVERSELAB生活の助けになることを祈る。
音色選択はカテゴリで選べるが、
ハードシンセのように、パッドかTR入力ボタンをカテゴリ選択ボタンとすることは出来ないのじゃろうか。。。
全ての操作がプッシュエンコーダーというのも、やはりやや効率が悪く感じるのじゃ。
また動画はぼちぼち上げていこうと思う。
皆の者、刮目せよ!
師範の機材自慢〜Roland VERSELAB MV-1 最速レビュー! 思ったよりやるぜVERSELAB〜
こんばんは。
お待ちかねの新製品機材の発売日!
楽しく遊んでいたら気づけば発売日にアップできなんだ、音楽機材師範じゃ。
師範の元にも届いたぞ!
AIRAと同じような箱じゃな!
ダンボールと緩衝材で包まれて、通販といえどとっても安心じゃ。。。
中はめちゃくちゃ軽い。
スペックでも見ておったが、中身スカスカな子なのか、とっても軽い。
なんとなくzoom機材(←Web会議の方ではないぞよ)
のような軽さじゃ!
しかし思っておったより作りが良い!
分かるかの、裏面じゃ。
made in Malaysiaじゃ。
コロナによるサプライチェーンの毀損のためか、中国製ではなくなっておるな。
心なしかマレーシアの力により?パッド含めゴムの質感が良い気がするぞ!気のせいか!
さっそく動画を撮ってみた。
いつもと同じ、やっつけ仕事じゃ!
ボーカルは歌うのが恐ろしく、内蔵マイクのテストを兼ねて本体をこすってスクラッチごっこじゃ!これ楽しいぞ!
さて、レビューじゃ!
先にも言った通り、思ったより質感が良い。
まずはRolandのことじゃから期待せずにおったパッドじゃが、
sp404やmpc1000のような、中心とフチあたりの打感の違うペタペタパッドと違い、mpc liveなどのthick fat padとかMASCHINEのような、ゴムの塊!というようなギチッとした好感の持てるパッドじゃ。伝わるかなこの感じ。
これがsp404,FANTOMのようなパッドだったとしたら魅力半減じゃった。
ボタン類は全てクリック感のある、反応の良いものじゃ。
ツマミはやや間隔が狭い。しかし右上のプッシュエンコーダーは反応が良く、多用することが予想されるため持ちがよければ言うことなしじゃ!
ひとつ言うなれば、TRステップ入力がやらかいゴムボタンじゃ。クリック感はない、ふにゃふにゃじゃ。
これでは「ご破算」がやりにくい。同じゴムでもELEKTRONのmodel:シリーズのステップ入力と比較すると打ちにくい感じもある。ここはやや減点じゃ。
起動時間は体感で30秒ほど。
早くはないが、遅くはない。
昨今のタブレットやら一部のパソコンと比較すれば待たされるが、PCMシンセとしては立ち上がりも早い方じゃ。
出音は問題ない。
音源の差かもしれんが、TR-8の一発目の出音の印象と比べると、良くも悪くもPCMじゃが、
デモソングや、ドラム系の重低音を聞くに、必要十分の音の良さじゃろう。
たぶん実用でも問題ないレベルじゃ。
例の画面は。。。予想通りじゃ。
これだけで全部のエディットをするというのは、令和の時代にはなかなかのドMっぷりじゃ。
多機能なぶん、階層も深く、エディットしようと思うと直感的とは言い難い。
フィルターでウネウネ、も可能なのじゃが初心者にはしんどそうな上、ライブで即座にパラメータを呼び出すのは難しい。
同じように画面に頼らない機材としては、DSIのEVOLVERのようにツマミとマトリクスで直感的にエディットできる形がありがたかった。
ここは多機能な故にiPadエディターが待たれるところじゃ。
ワークフローはシンプル!楽しく使いやすい!
これは思ったよりもメリットじゃ。
画面にはあまり頼れんが、エディットを細かくしなくともプリセットで悪くない出音のため、
細かくチマチマよりも、ババっと選んでババっと作る!
そういう用途にはもってこいじゃ!
MASCHINEのパターンやシーンの組み立てと同様に、音を重ねてシーケンスから曲を組み立てる。。
まさしくVERSELABの目的のようなところは、非常に使いやすい!
惜しむべくはワークフロー切り替えの時に音がズレる(シーケンスが頭から再生されてしまう)ため、ここでもライブ中に機能切り替えが難しいところじゃ。
OSアップデートで改善求む!
プリセットブラウズは、何とかなる。
画面はエディットには向かぬ。ツマミもすぐエディットしにくい。
つまるところ、プリセットをくるくる切り替えて、耳で聞きながら正しい音を探していく!という使い方じゃ。
この感覚は暫く忘れてあったような体験で、大まかな音色ジャンルで絞り込んだ後は、パッドを叩きながらつまみを回して高速で音色を切り替えられる!
これがDAWやMASCHINEにはないところじゃ。
純然たるハードウェアのメリットじゃな。
音色読み込み待機時間ゼロ!
あ!この音はソフトシンセが立ち上がるから選んじゃったら10-20秒ロードに待たされる。。。
そんなDAWあるあるは、VERSELABにはないのじゃ。
たんまり入った音源と、昔から親しみのあるMFX(マルチエフェクター)
この古いような新しいような感じが、VERSELABの魅力じゃと思う。
たしかに何となくヒップホップっぽい曲作りがしたくなるような、大まかにザックリ、そして早くトラックメイクするには良い機材じゃ。
惜しい点は
やはりこのご時世、無線のMIDIやらオーディオは欲しかった。Bluetoothを乗っけただけでも楽しみ方の幅が広がったと思う。
MFX重ねがけや、ボーカルエフェクト直列繋ぎもしたかった。
細かいエディットは、出来るのじゃがなかなかしんどい。
触っておったら懐かしい感じがしての、何かと思い出せなんでおったが、
そうじゃ、Roland sk-88pro じゃ!ハチプロ系のポチポチボタンと、音源たくさん、小さい液晶、三つのツマミときたらレイハラカミじゃ!
現代に蘇ったハチプロビートマシンじゃったか。。
まとめ
いやはやホント、予約購入していたのじゃがあんまり話題になったらんかったし、昨今の新製品はみんなネット売り切れで入荷未定なのにこれは売り切れる様子もないし
師範すらホント地雷かとヒヤヒヤしておったのじゃ。
しかし!
- 質感がいい
- 音がいい
- シンプルで素早く曲作り
- エディットしない!割り切る!
これがこの機材を、新たな定番機材にしてくれるかもしれん!
皆の者!VERSELAB!コレを買え!
巷では画面の大きくなったMV-2を買うとかいう輩もおるが、
思いがけず良い機材じゃった。
皆の者、今後のレビューも、刮目せよ!
師範の購入前検討〜Roland MV-1 VERSELAB 到着前に レビュー〜
こんばんは、師範じゃ。
今回はまだ届いてもない、あまり情報も多く公開されていないRoland MV-1について
今わかっている分でレビューすることとする。
間違えていることや、届くと思ったのと違うこともあるじゃろうが、
それもまた新製品の楽しみじゃ!
Roland MV-1について
これが仕様じゃ!
主な仕様音源ZEN-Core(トーン、ドラム・キット)トラック・タイプトーン、ドラム・キット、ルーパー(オーディオ・ループ)
最大同時発音数ZEN-Core:128音(音源負荷に依存して変化)
まずはここが魅力じゃな。
MPCやsp404と根本的な違いは、単なるサンプラーではなく、内蔵シンセ音源を元にすることを考えられていることじゃ。
つまりはこれは、古くからのワークステーションシンセと同様じゃ。
ルーパー:8(使用するルーパー・トラック数に依存して変化)
ボーカル・テイク:16テイク(ボーカル・テイクのサイズに依存して変化)
これもまた魅力じゃの。
みんな大好きルーパーが、ひっそりと搭載されておる。
ヒップホップ機器?のような紹介をされておるが、師範としてはギターで曲作りをする人や、ビートボックス系の人に非常にマッチする機能じゃ。
トラック数7トラックおよび1ボーカル・トラック
セクション数16セクション
ボーカル・テイク16テイク
さて!問題がここじゃ!
Rolandお得意の、やれるのにやらない!機能制限がかかっておる。。。
トラック数7というのは非常に割り切られておる。
同時発音数128で、MIDI録音されるのじゃから、軽く10年以上前のシンセでも16トラックをMIDI録音するのは容易いことのはずじゃ。
この割り切りは、初心者や、ライトに曲作りをする者にとっては問題ないかもしれんが、
所謂、DAWの代わりにトラックメイクするには恐ろしく厳しいじゃろう。
恐らくRolandが想定する使い方はそうではないと思われる。
ポジティブに捉えれば、細かいことを考えずにザックリとビートを作ることに集中できる!細かいトラック分割はせず、ドラムはドラムで1トラック!パラアウトしない!
ということも言えるじゃろう。ここはsp404的な立場で考えれば、変な細かさよりも大きな流れで曲作りをできるのはメリットにもなり得るかもしれん。
しかしせめて16トラックは欲しかったと考えてしまう。。。
音色プリセット・トーン:3,000以上
プリセット・ドラム・キット:80以上
ユーザー・サンプル(トーン、ドラム・キットとして使用):SDカードからインポート
ルーパー・サンプル(ルーパー・トラックのクリップとして使用):SDカードからインポート、EXT INやトラックの録音
これは素晴らしい!マニアックな音源は省かれているようじゃが、integra-7に近いほどの音色数がこの小さなボディにプリロードされているというのは驚異的じゃ。
MIDI端子もあるため、コレを持ち運べば出先の鍵盤に繋いでスタジオやライブで活躍しそうじゃ。
(ただし今現在、残念ながら出先で使用というニーズがどのくらいあるかは疑問じゃが)
Rolandの、良くも悪くも古くからの音源資産がたっぷり入っておる。
馴染みがよく、悪目立ちせず、実際に使いやすい音色を、プラグインやらCPUやら考えずともバシバシ使用できるのが本気の魅力じゃろう。
※ユーザー・サンプルの合計最大時間:モノ12分、ステレオ6分(44.1kHz)
※ユーザー・サンプルに使用可能なオーディオ・フォーマット:WAV 32~96kHz/16ビット、24ビット(モノ、ステレオ)
※ルーパー・サンプルの合計最大時間:約60秒(44.1kHz)
※ルーパー・サンプルに使用可能なオーディオ・フォーマット:
WAV 32~96kHz/16ビット、24ビット、32ビット、32ビット浮動小数点(モノ、ステレオ)
その上で、期待してしまうのがサンプリング関係の利便性じゃ。
sp404はMPCよりも深く考えずサンプリングが出来、エフェクトでざっくりと音作りをしやすかったために人気になった。
この機種も、変にサンプリングデータをパッドに割り付けたり面倒な操作が不要であれば、新時代のsp404となるのではないかと楽しみにしておる。
ただ、説明書を読むに、やや操作のストレスがあるように予測されるので、ここは実機が届いて触ってみんと分からんところじゃ。
エフェクト
トラック・マルチエフェクト:90種類
トラック・EQ
コーラス・ディレイ:9種類
リバーブ:7種類
マスター・エフェクト:90種類
マスター・コンプレッサー
マスター・EQ
ステップ・シーケンサー最大ステップ数:128
※トーンまたはドラム・キットのトラックで使用可能ルーパータイム・ストレッチ、ピッチ・シフト対応
※ルーパー・トラックで使用可能
良くも悪くも昔ながらのMFXを基本としておる。
トラックごと、マスターにもそれぞれにMFXを使用できるのはFANTOM-Gあたり以降の流れじゃが、Rolandの気になる点は直列でエフェクトを刺せんようになったことじゃ。。
KORGなんぞは1トラックにエフェクトを集中できるが、やはりそれはしにくそうじゃ。
ここはやはりsp404的な発想で、エフェクトをかけてはリサンプリングしていけばエフェクト数は無限大じゃ。
この辺のハードウェアの癖や限界も、ハード愛のユーザーにとっては楽しみかもしれんの。
ディスプレイ16文字2行(バックライト付LCD)
さあ、今回一番の驚きポイントじゃ!
youtubeのコメント欄も、ディスプレイがやばい!カシオ(の電卓の)OEMか?!と言われるような
おおよそ2世代前の機材のディスプレイじゃ!
これは何とも。。。2021年に二行しかないディスプレイを採用するとは、ドM心をくすぐられる素晴らしい采配じゃろう。
もはやそう言うしかコメントが見つからん。これこそがこの機材の特色になるのかもしれん。
トラックメイクのハードウェアが、MPCliveしかり、MASCHINE plusしかり、大画面や高精細タッチパネルなどを搭載する昨今、
我々はたしかに大事なものを失ったのかもしれん。
音楽は耳で聞いてフィードバックを得て、創り出すものじゃと。
DAWや最新デジタル機材などは全て細かいエディットが視覚情報として得られるため、
人間はどうしてもパラメータのピッタリの数値や整合性の取れるエディットをしがちじゃ。
しかし二行ディスプレイは音色選択の際に凝視することになるじゃろうが、
やや老眼の入り始めた師範の目にはトラックメイク中に文字が見えることもないじゃろう。
つまり、ついに我々はもう一度音だけに頼って曲作りをするようになるのじゃ!
そうじゃ、屁理屈じゃな。
しかし、そのくらい楽しめる者にこそ、この機材はおススメできると思うておる。
外部メモリーSDカード(SDHC対応):プロジェクト・データ/オーディオ・データ保存用
接続端子PHONES端子:ステレオ標準タイプ、ステレオ・ミニ・タイプ
LINE OUT(L/MONO、R)端子:標準タイプ
MIC IN端子:XLRタイプ (ファンタム電源:+48V、最大10mA)
LINE IN(L/MONO、R)端子:標準タイプ
MIDI(IN、OUT1)端子
USB端子:USB Bタイプ(オーディオ、MIDI)
DC IN端子電源ACアダプター
USB端子より取得(USBバス電源)
ヘッドホン端子が大小あるのは親切じゃな。
欲を言えば今の時代、Bluetoothや無線のMIDIも載せて欲しかった。
いや、もちろん追加機材で対応出来るのじゃが、せっかくのコンパクトな機材にグサグサと変なもんを追加するのもスマートではないのでな。。。
あとは汎用モバイルバッテリーで駆動する。
これも内蔵バッテリーのMPCliveと比べるとやや面倒さはあるものの、いまUSB充電は至る所にある。
簡単に電源供給出来れば、電源オンまでのハードルが低くなり、機材を触る時間も増えそうじゃ。
消費電流2,000mA(ACアダプター使用時)
500mA(USBバス電源動作時)付属品「はじめにお読みください」チラシ
ACアダプター
SDカード(出荷時に本体装着済み)
SDカード・プロテクター
保証書
外形寸法/質量
幅(W)354 mm
奥行き(D)208 mm
高さ(H)60 mm
質量(ACアダプターを除く)1.165kg
サイズはMPC1000に近いくらいか。。。
しかし恐ろしく軽い。このあたりもsp404的なイメージを持っておる。
実機を触れんと分からんが、動画などを見る限りは、sp404よりはパッドがマシのようで安心をしておる。
KORGやRolandはパッドがポコポコでイマイチなのが多かったからな。。。
せめてelektron程度のパッド、出来ればAKAIからOEMを受けて欲しいほど、この機材にパッドの感覚は必要じゃ。
本体が軽すぎると、バシバシ叩いて安定するのか?心配するほどの軽さじゃ。
Roland MV-1 購入前レビューまとめ
正直言って、熱に浮かされて購入予約したのじゃが、トラック数も少なく、ディスプレイも期待できず、
これは大丈夫か?と心配することもあった。
しかしマニュアルを読むに自由度も高そうで、なによりも敷居が低い。
これは本当の意味で、初めて購入する機材にはピッタリじゃと思う。
どんな者も結局は音源と、オーディオ録音と、シーケンサーと、これが必要になる。
それらを全て、この小さなパッケージで低価格でまとめてきたのは素晴らしいと師範は考える。
もしいま見ている皆の者が学生で、お年玉やバイト代で真に買うべき機材を考えておるのなら。。
もし曲作りを目的とするのならば、とにかく一曲完成させてみたい!人に聞かせてみたい!というのならば
師範は強くおススメする。
結局のところ、DAWやMASCHINE、MPCは知識が要る。
リズムマシンだけでは録音もミックスダウンもできん。
おまけにボーカルエフェクトも欲しい。
そんな初心者の背中を押してあげたい。
ポイント還元など含めると税込実質六万円代でこの実力は、後悔せんと伝えたい。
もしここからステップアップしていくとしても、この機材に入っている音源は確実に資産となる。
或いは師範のような、曲作りをしていると言っても機材を並べて満足しがちな皆の者に、
改めてピュアな気持ちで音楽と向き合う機会を与えられるかもしれん。
ギター一本とMTRで、MPC1000とヴァイナルだけで、低価格なワークステーションシンセ一台だけで曲作りをしていたあの頃を。
音源追加など出来ない代わりに、全ての内蔵音色を記憶して本当に使いこなせる一台を大切にしていたあの頃を。
思い起こすには70000円は安いのではないじゃろうか。
少なくとも師範にはそうである。
到着したらまた改めて楽しみながら、愛をもって至らぬ点を指摘しながら、
レビューしたいと考えておる。
皆の者、刮目せよ!
師範の購入前検討〜Roland MV-1 VERSELAB〜
こんばんは。
眠い目をこすりながら、師範じゃ。
師範の日課、synthtopiaを見ておると、何やら面白そうな情報が。。
ナニナニ、ハードウェア完結のちっこいデバイスが出ると。
バッテリー駆動も可能と。。
ほう!rolandが出すのか!
ナニナニ、ZENCOREを積んでおって上位機種と音源は互換。。。
価格は700ドル。。。
そしてこの写真。。。
そうじゃ。皆の者。
もしかすると皆の中の何人かは同じ現象が起きたかもしれん。
気付いたらの。。。
ポチっておったわ。。。
。。。言い訳は言わん。
じゃがの。これだけは言わせてくれ。
ZENCORE積んで、70000円であれば
音源モジュールとしてだけでも買いじゃ、とな。
おやすみ、皆の者。
また時が来たら沢山言いたいことを書かせてくれ。
皆の者、(MV-1の紹介ページを)刮目せよ!
師範は寝るがの!